2004(著)重松清
裏表紙説明
ぼくの名前はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった――。その日から、何かがわからなくなった。ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?……家族や友だち、好きになった女子への思いに揺れながら成長する少年のリアルな日常。山本周五郎賞受賞作。
感想(ネタバレあり)
主人公は中学2年生の男子、エイジ。
全て一人称のエイジ目線で書かれてるので共感しやすかったです。
背表紙の説明にあるとおり、連続通り魔の犯人はクラスメートだったのです。
秀才のタモツくんはこの事件を第三者視点から客観的に捉えます。
そしてお調子者で悪友のツカちゃんは被害者視点出捉えいつか自分の家族も通り魔に遭ってしまうのでは・・・と心配になり調子を崩していきます。
そして主人公エイジは加害者目線でこの事件と向き合い、いつ自分も「キレて」しまうんだろうか?と疑心暗鬼になっていきます。
いつか自分も彼みたいキレてしまうのだろうか、という苦悩しながらも成長していく日々を丁寧に綴った物語。
この通り魔事件を中心にいじめ、友情、恋、部活、色んな経験をしながら成長する数か月が書かれた物語で、中学生の時に読んでいたらもっと良かったなと思います。
中学生2年生という思春期特有の危うさ、曖昧さそして無垢な部分を長編でひょうげされています。
本を手にした瞬間分思いますが、思いますが、読み始めるととまらなくなった記憶があります。
ぜひ皆さんに読んです。小説内の言葉を引用するなら、
私たちは3種類の人間しかいないのですよ?
これらか14歳になる人、いま14歳の人、昔14歳だった人。
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