ダブル

読書感想

2010(著)永井するみ

裏表紙説明

被害者女性の特異な容貌から注目を浴びた轢き逃げ事件、痴漢の容疑をかけられた男の転落死、色呆け老人が飲んだ薬物入り缶コーヒー騒動―同じ地域で起こった三件の未解決事件には、ある人物の姿が見え隠れしていた。謎を追う女性ライターは次第にその人物に魅入られていく…。彼女が辿り着いた真相とは。

感想(ネタバレあり)

この投稿から常体で語る。自分らしくね。

ふらっと立ち寄った本屋で平積みされていた。本屋のポップで絶賛されていたので即購入。

帯文でも「天逝した作家の隠れた名作」と銘打たれていた。

ん・・・??永井さん亡くなっていたのか・・・。ここでまずショックを受ける。

自分が永井さんの作品を最初に読んだのは2009年冬に出会った「俯いていたつもりはない」という作品だった。そうか・・出会ってほどなくしていなくなってたのか。

本作は2人の女性主人公目線で物語が進められていく。

恐らく犯人である乃々香と事件を追うライター多恵。

警察も事件性なしと判断した案件を女性ライターが真相を追う戦慄のサスペンス!を書きたかったのだろうと思う。

自分は本作に関しては犯人の乃々香に感情を移入して読み進めてしまったので、鋭い勘と行動力で迫ってくる多恵に恐怖を覚えた。

そして事件性なしと判断され、うまく立ち回れば逃げ切れたのに乃々香は好奇心から多恵に接触を図ってしまう。愚かな・・・

自分はここでデスノートで全く必要が無いのに感情的にリンド・L・テイラーを殺害した夜上月を思い出していた・・・

まぁ物語の都合上、ここで2人の主人公を接触させないと事件は迷宮入りしてしまうので仕方はないとは思うが。

更にライターの多恵がそんなことまでおぼえてる??とうような驚異的な記憶力と天才的な勘と行動力により物語はクライマックスまで進むが・・・

最後の最後でなぜタイトルがダブルなのか分かる。

多少強引に物語は進むが、容疑者の乃々香目線で読んでいたのでぺージが止らなかった。

読んで良かったと思える一冊。


ダブル<新装版> (双葉文庫) [ 永井するみ ]

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